【ニューヨーク 10月3日】
今朝、米国のテレビ業界において画期的な出来事が相次いだ。CBSは子ども向けの新番組『キャプテン・カンガルー(Captain Kangaroo)』を放送開始。一方、ABCではウォルト・ディズニー制作による『ミッキーマウス・クラブ(The Mickey Mouse Club)』が同時にスタートし、朝のテレビ枠に新たな風を吹き込んだ。
『キャプテン・カンガルー』は、穏やかな語り口と教育的な内容で、子どもたちに安心感と好奇心を提供する構成が特徴。ホストを務めるのは、ベテラン俳優ボブ・キッシャン氏で、番組内では手作りの小道具や人形劇などを交えた温かな演出が光る。
一方『ミッキーマウス・クラブ』は、ディズニーキャラクターとともに、歌や踊り、ドラマを盛り込んだ華やかな構成で、子どもたちのエネルギーと創造性を刺激。「ミッキーマウス・マーチ」の主題歌とともに登場する“マウスケティアーズ”と呼ばれる子役たちのフレッシュな笑顔が話題を呼んでいる。
教育とエンターテインメントの融合を目指す両番組は、今後のテレビ文化を形作る存在となる可能性を秘めており、視聴者の反応が注目される。
— RekisyNews 文化面 【1955年】