【東京 10月2日】
TBSは本日午後11時より、新たな夜の報道番組『筑紫哲也 NEWS23』の放送を開始した。メインキャスターには元朝日新聞論説委員でジャーナリストの筑紫哲也氏(54)が起用され、ニュースに対する「論点提示型」の報道姿勢を前面に打ち出した構成となっている。
初回放送では、政治・外交・経済・社会問題を横断するスタイルで、筑紫氏による独自の視点と率直な言葉による解説が随所に盛り込まれた。特に冒頭では「一方通行ではないニュース番組を目指す」とのメッセージが視聴者に届けられ、既存の報道番組との差別化が明確に打ち出された。
スタジオセットは従来の堅苦しい印象を排し、やや照度を抑えた照明とシックな演出が落ち着いた雰囲気を醸し出しており、「夜の報道番組」の新しい形として注目されている。ニュースの後半には文化・国際情報も含まれ、深夜帯ながら幅広い層への訴求を狙っている模様だ。
筑紫氏は「ニュースに思想があるのは当然。それを隠さず、視聴者と一緒に考える時間にしたい」と語っており、報道の自由と批評精神を体現する存在として今後の動向が注目される。
— RekisyNews メディア面 【1989年】