【コンスタンティノープル 10月2日】
本日、東ローマ帝国においてアモリア王朝第2代の皇帝としてテオフィロス殿下が正式に即位された。父ミカエル2世の崩御を受け、宮廷と軍部の支持のもと、円滑な継承が行われたものとみられる。
新皇帝テオフィロスは、学識豊かで弁舌にも優れ、若年ながら広く文人官僚や軍人からの信望を得ていた。とくに法制度や財政改革に関心を示しており、前王の治世を継承しつつも、自らの色を打ち出していく姿勢が注目されている。
一方、国内では未だイコノクラスム(聖像破壊運動)をめぐる宗教対立が続いており、皇帝の立場が今後の宗教政策に大きく影響を及ぼすことは間違いない。即位式では、軍部と教会関係者の双方が姿を見せており、慎重なかじ取りが求められる。
周辺諸国との関係では、イスラム勢力との国境地帯での小規模な衝突が継続しており、新皇帝の外交手腕が早くも試される情勢となっている。
即位式は本日未明、ハギア・ソフィア大聖堂にて厳粛に執り行われ、コンスタンティノープル市民は新皇帝を祝福する声で街を埋め尽くした。
— RekisyNews 政治面 【829年】