イチロー、84年ぶりの大記録更新──シスラー超えの258安打達成

【シアトル 10月1日】

米大リーグ・マリナーズ所属のイチロー外野手(本名:鈴木一朗、30歳)が本日、本拠地セーフコ・フィールドで行われたレンジャーズ戦に出場し、今季258本目の安打を放った。これは1920年にジョージ・シスラー氏が記録したシーズン257安打のメジャー最多記録を、実に84年ぶりに更新する快挙となる。

歴史的瞬間が訪れたのは、試合1回裏。先頭打者として打席に立ったイチローは、レンジャーズ先発のライアン・ドレッセルの初球をセンター前に弾き返し、記念すべき258安打目をマーク。スタジアム全体が総立ちとなり、割れんばかりの歓声と拍手が場内を包んだ。試合後には、球団側から特別に記念セレモニーが行われ、イチローの偉業を讃えるスピーチと共に、場内には「258」の文字が掲げられた。

イチローは2001年に日本プロ野球・オリックスからメジャーリーグに移籍し、ルーキーイヤーでいきなり首位打者とMVPを獲得。以降も毎年のように安打を積み重ね、卓越したバットコントロールと俊足、守備力で“野球の革命児”としての地位を確立してきた。

記録を塗り替えられたジョージ・シスラー氏の遺族からも祝福のメッセージが寄せられ、「彼のような誠実なプレーヤーが記録を更新してくれたことを、祖父もきっと喜んでいるでしょう」と語った。

イチローは試合後、「とにかく無心で打席に立ちました。ファンやチームメイトの支えがあって、ここまで来られたことに感謝しています」とコメント。残る2試合でさらに記録を伸ばす可能性もあり、シーズン最終盤まで世界中の注目が集まり続けることは間違いない。

— RekisyNews スポーツ面 【2004年】

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