【西宮 10月1日】
プロ野球パシフィック・リーグは本日、シーズン全日程を終え、阪急ブレーブスが創立32年目にして初のリーグ優勝を果たした。地元・西宮球場は、集まった2万人を超えるファンの歓声に包まれ、長年の努力が実を結んだ瞬間をともに祝った。
本日行われたロッテオリオンズとの一戦を7対4で制し、シーズン最終戦での優勝決定となった阪急は、監督・西本幸雄氏のもと、「走・攻・守」三拍子揃った堅実な野球でシーズンを通して他球団を圧倒。エース・米田哲也投手の安定した投球、長池徳士外野手の本塁打力、そして福本豊の俊足が原動力となった。
とりわけ注目されたのは7月以降の快進撃で、一時は混戦状態にあった順位争いを抜け出し、怒涛の連勝で独走態勢に持ち込んだ。若手とベテランが融合したチームは、最終盤でも失速することなく、長年「万年Bクラス」と揶揄されてきた歴史を払拭する快挙となった。
試合後、西本監督は「すべては選手のおかげです。32年の想いを背負い、最後まで諦めなかった」と語り、涙を浮かべた。球団関係者やファンからは「信じられない」「夢のようだ」と喜びの声が上がった。
阪急は今後、セ・リーグ王者との日本シリーズに臨む。初の日本一を目指し、パ・リーグ代表としての誇りを胸に、さらに戦いが続く。
— RekisyNews スポーツ面 【1967年】