任天堂、「NINTENDO 64」を北米で発売開始 次世代3Dゲーム機戦争に本格参入

【ニューヨーク 9月29日】

日本のゲーム大手任天堂は本日、次世代家庭用ゲーム機「NINTENDO 64(ニンテンドウ・ロクヨン)」を北米市場で発売した。価格は199ドルで、ロンチタイトルには注目作『スーパーマリオ64』などが用意されている。

「NINTENDO 64」は、64ビットのCPUを搭載し、従来の2D主体のゲームから本格的な3D空間への移行を目指したハードウェア構成となっている。アナログスティックを備えた独自の三叉型コントローラーや、リアルタイムで描かれる滑らかな3Dグラフィックスが大きな特徴だ。

特に『スーパーマリオ64』は、フル3Dで構築された箱庭型ステージと360度の移動自由度を実現した革新的なタイトルとして、発売前から注目を集めていた。今後のラインナップとしては『ウェーブレース64』や『ゼルダの伝説』の新作なども控えており、長期的な戦略も見据えている模様。

ライバル企業ソニーの「プレイステーション」、セガの「セガサターン」といった強豪がひしめく中、任天堂が誇るブランド力とソフト資産を武器に、北米での巻き返しを狙う構えだ。

販売店では早朝から行列ができ、一部地域では入荷初日で完売する店舗も出るなど、出足は好調。ホリデーシーズンに向け、ゲーム業界は年末商戦へと突入する。

— RekisyNews 経済・技術面 【1996年】

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