「きょうの出来事」52年の歴史に幕 報道の灯を次代へ

【東京 9月29日】

日本テレビ系列で長年にわたり親しまれてきた報道番組 『NNNきょうの出来事』が本日、最終回の放送を迎えた。1954年8月31日の開始から数えて 通算52年・放送回数およそ1万回以上。日本のテレビ報道史において最長寿級となるこの番組が、静かにその役目を終えた。

初期には民間放送初のニュース番組として、「民間ならではの切り口と速報性」を武器に時代を映し続け、冷戦、オイルショック、バブル経済、阪神・淡路大震災、9.11テロなど激動の国内外ニュースを毎晩伝えてきた。多くの名キャスターを輩出し、その落ち着いた語り口と中立的な姿勢は、視聴者から長年にわたり信頼を集めた。

最終回では、過去の名場面や歴代キャスターのコメントも交え、「報道の責任」と「テレビのあり方」を静かに問い直す構成となった。ラストの挨拶では、現キャスターが「52年間のご視聴に心から感謝申し上げます」と頭を下げ、スタジオには万感の拍手が響いた

今後は、より若い世代を意識した新たな報道番組『NEWS ZERO』が後を継ぎ、2006年10月2日より放送開始予定

— RekisyNews 放送・メディア面 【2006年】

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