大阪近鉄バファローズ、公式戦最終戦で55年の歴史に別れ 京セラドームに惜別の声響く

【大阪 9月27日】

プロ野球・パ・リーグの大阪近鉄バファローズが、本日行われたオリックス・ブルーウェーブとの最終戦をもって今季の公式戦全日程を終了した。これにより、1950年の球団創設から数えて55年に及んだ近鉄の歴史が、事実上この試合を最後に幕を閉じることとなった

京セラドーム大阪で行われたこの一戦には、平日夜にもかかわらず約3万人のファンが詰めかけ、球団への感謝と別れを伝えるための拍手と声援が試合前から鳴り止まなかった。スタンドには「ありがとう近鉄」「バファローズよ永遠に」と書かれた横断幕が数多く掲げられ、涙を拭う観客の姿も目立った

試合は白熱した展開となり、選手たちは最後の一球まで勝利を目指してプレーに臨んだ。勝敗を超えたその姿勢に、ファンからは大きな拍手が送られた。試合終了後には選手全員が整列し、スタンドに深々と頭を下げるシーンも。その後、マイクを手にしたベテラン選手が「ここまで支えてくれた皆さん、本当にありがとうございました」と涙声で語り、球場は惜別の拍手に包まれた

今季限りでのオリックス・ブルーウェーブとの合併に伴う球団消滅は、プロ野球界再編の象徴的出来事として位置づけられており、この夜の試合は単なるシーズン終了ではなく、ひとつの時代の終わりを象徴する出来事として記憶されるだろう

— RekisyNews スポーツ面 【2004年】

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