【東京 9月27日】
本日午前、昭和天皇が連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサー元帥を表敬訪問し、東京都内・米国大使公邸（通称マッカーサー司令部）にて歴史的な初会見が行われた。この会見は、日本の終戦以降初めて、国の象徴たる天皇と占領軍の最高責任者が直接対面する場となり、世界中から注目が集まっていた。
陛下は、終戦の責任は全て自分にあるとする旨を自らの言葉で表明し、国民の生命と平穏を最優先にしたいとの決意を伝えた。これに対しマッカーサー元帥は、冷静かつ寛容な態度で応じ、会見後には「天皇は勇敢な紳士であった」と高く評価。約35分間にわたる会談は終始非公開で行われたが、関係筋によると相互に敬意をもって臨んだ内容だったとされる。
当初、会見の写真撮影は制限されていたが、後日公開された1枚の記念写真が、国内外に大きな衝撃と象徴性をもって受け止められている。写真では、背広姿で直立する昭和天皇と、カジュアルな軍服でリラックスした姿勢のマッカーサー元帥が並び立ち、両者の立場の違いと時代の転換を如実に物語っている。
戦争という未曾有の破壊を経て、日本は今まさに再生の道を模索している。本日の会見は、象徴天皇制や民主化の方向性を含め、戦後日本の新たな国体のあり方を探る上で、極めて重要な節目となる可能性がある。
今後、両者の信頼関係がどのように築かれていくのか、占領統治下の日本の進路において、世界が注視している。
— RekisyNews 政治面 【1945年】
