英軍、フィラデルフィアを無血で占領 大陸会議は臨時撤退へ

【フィラデルフィア 9月26日】

イギリス軍のウィリアム・ハウ将軍が本日、アメリカ大陸13植民地の政治中枢であるペンシルベニア州フィラデルフィアに無抵抗で入城し、同市を占領した。これにより独立派の大陸会議は、数日前より市外に避難していた通り臨時政府機能を分散する措置を強いられている。

ハウ将軍の軍勢は、先のブランディワインの戦いで大陸軍を退けた後、慎重な進軍を重ねてきた。本日の占領は、軍事的衝突を伴わずに完了。通商の要衝であり、植民地内最大級の都市のひとつであるフィラデルフィアの掌握は、英王党派にとって象徴的な勝利となる。

市内では、独立派住民の多くが退避し、残留する商人や市民らは、イギリス軍の規律ある入城を静かに見守った。武器の接収や通達はすでに始まっており、英軍司令部は市内に統制を敷く構え。

一方、ジョージ・ワシントン将軍率いる大陸軍は、依然として近郊に陣を構えており、奪還の機を窺っている模様。今後の戦局の鍵を握る、冬季の展開にも注目が集まる。

— RekisyNews 軍事面 【1777年】

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次