ライアン、前人未到の5度目ノーヒットノーラン達成 ド軍封じる快投劇

【ヒューストン 9月26日】

メジャーリーグのヒューストン・アストロズ所属の右腕ノーラン・ライアン投手(34)が本日、アストロドームで行われたロサンゼルス・ドジャース戦に登板し、5度目となるノーヒットノーランを達成。これはメジャーリーグ史上最多記録であり、ライアンは再び伝説の階段を一段登ることとなった。

この日の試合はシーズン終盤におけるナ・リーグ西地区の注目カードであったが、すべての注目はマウンド上の剛腕に集中した。ライアンは序盤から150km/hを超える速球と切れのあるカーブでドジャース打線を圧倒。四球2つを与えたものの、ヒットは一切許さず、計11三振を奪って完封した。試合は5対0でアストロズが快勝

これまでライアンは、1973年に2度、1974年、1975年と立て続けにノーヒットノーランを記録していたが、1975年を最後に6年の間が空いていた。だが、今季後半にかけて調子を上げていたライアンは、この日、満を持して記録を更新。「今日は腕がよく振れた。守備にも助けられた」と試合後は控えめに語った。

MLB通算3000奪三振もすでに達成しているライアンにとって、今回の記録は「怪物投手」としての地位をさらに不動のものにするだろう。ファンからはスタンディングオベーションが送られ、スタジアムは祝福の拍手に包まれた。

なお、これまでの最多記録はサンディ・コーファックスの4回であり、ライアンは単独トップに立った。今後、彼がさらに記録を伸ばすかどうかにも注目が集まる。

— RekisyNews スポーツ面 【1981年】

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