人気ローカル番組『水曜どうでしょう』がレギュラー放送を終了──ファンに惜しまれつつ5年半の歴史に幕

【札幌 9月25日】

北海道テレビ(HTB)制作のバラエティ番組『水曜どうでしょう』が、本日深夜の放送をもってレギュラー放送を終了した。1996年10月の放送開始から約5年半、深夜番組にも関わらず高視聴率を記録し、ローカル放送ながら全国的な人気を誇った番組は、ファンに惜しまれながら節目を迎えた。

番組は、俳優の大泉洋と鈴井貴之が出演し、ディレクターの藤村忠寿・嬉野雅道ら制作陣もカメラの前で“出演”するスタイルで人気を博した。過酷なロケと脱力系の笑い、予測不能な展開が特徴で、特に「サイコロの旅」や「原付東日本縦断」などの企画が多くの視聴者に強い印象を残した。

最終回となった今夜の放送は、2002年に行われた「原付日本列島制覇」企画の完結編。大泉と鈴井の名コンビによるラストシーンでは、番組への思いや視聴者への感謝が語られ、HTBの社屋には夜遅くにもかかわらず多くのファンが詰めかけた。

藤村ディレクターは、「レギュラーとしての放送は一度終わりますが、『水曜どうでしょう』は終わりません。これからも不定期に新作を届けたい」と語り、番組の“継続的な復活”を示唆。実際、今後も「どうでしょう祭」やDVD発売、新作の不定期放送などで番組は続いていく予定だ。

一つの時代を築いた深夜バラエティ番組の区切りに、北海道はもちろん、全国の“どうでしょう藩士”たちが感慨に浸った夜となった。

— RekisyNews 芸能面 【2002年】

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次