ヨーク派、ブロア・ヒースの戦いで鮮やかな勝利──王党派を撃退しルドローへ前進

【シュロップシャー州ブロア・ヒース 9月23日】

イングランド王位継承を巡る争乱が続く中、本日シュロップシャー州ブロア・ヒースにて、ヨーク派と王党派(ランカスター家)との間で激しい戦闘が行われ、ヨーク派が鮮やかな勝利を収めた。

戦いは、ヨーク派の指導者の一人、ソールズベリー伯リチャード・ネヴィルが北部からルドローに向けて進軍していた際、王党派のジェームズ・トゥチェット(オードリー男爵)率いる軍勢が待ち伏せを仕掛けたことで始まった。王党派は数においても地の利においても優位と見られていた。

しかし、ソールズベリー伯は巧みな戦術をもって応戦。偽装撤退によりランカスター軍を誘き寄せ、騎兵による反撃で包囲を突破。一進一退の攻防の末、ヨーク派は戦場の主導権を握り、最終的に王党派を潰走させた。

戦場では多数の死傷者が出たが、特に王党派の損害は甚大で、オードリー男爵自身が戦死したことが確認されている。生存者の多くは散り散りに逃走し、戦後の整理も困難を極めているという。

一連の戦闘を目撃した地元住民は「朝は不穏な静けさがあったが、昼過ぎには叫びと馬蹄の音で大地が震えていた」と語った。

今回の勝利により、ヨーク派はルドロー方面への進軍を継続可能とし、王党派の封じ込めに一歩前進した格好だ。だが、この勝利がイングランド全土の情勢に与える影響は未知数であり、さらなる戦闘の激化が懸念されている。

— RekisyNews 国際面 【1459年】

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