アルネマイデン沖で激戦──フランス艦隊、英軍輸送船団を壊滅

【アルネマイデン沖 9月23日】

本日未明、フランドル地方の港町アルネマイデン沖にて、フランス王国の艦隊がイングランドの輸送船団に対し奇襲攻撃を仕掛け、これを撃破した。今般の英仏間の対立激化を背景に、海上でも本格的な武力衝突が勃発した格好だ。

戦闘は、フランス艦隊が夜陰に紛れて英船団に接近し、突如として猛攻を加えるかたちで開始された。輸送任務中であったイングランド側は対応が遅れ、軍艦を含む数十隻の船が撃沈または拿捕される結果となった。港町の沖合には、船体が炎上する様子が朝まで続き、住民たちは遠くから砲声と炎の光を目の当たりにした。

今回の襲撃で注目されたのは、イングランド側の軍船「クリストファー号」が火砲を装備していたことである。史上初めて、海戦において大砲が使用された可能性があり、今後の海上戦術に一石を投じる出来事となった。とはいえ、砲撃の効果は限定的で、戦況を覆すには至らなかった。

この戦いにより、イングランドは貴重な兵員や物資を失い、フランス側に大きな戦果を許した。百年戦争の初期段階において、フランスは海上でも攻勢を強めており、今後の通商路や補給線にも影響が及ぶと見られる。

現地住民の一人は、「港の外に炎が上がり、夜が昼のように明るくなった。戦がいよいよ始まったと感じた」と語っている。

— RekisyNews 国際面 【1338年】

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