坂町駅構内で騒擾発生──警官と在日外国人集団が衝突、ヤミ米押収が発端

【広島県安芸郡坂町 9月22日】

本日午後、広島県・呉線の坂町駅において、ヤミ米の押収を試みた警察官が在日中国人および朝鮮人とみられる複数の人物らによって集団で襲撃される事件が発生した。現場は一時騒然となり、駅構内では衝突の混乱により鉄道業務にも支障が出た。

警察の発表によれば、呉線を利用して搬送されていた大量のヤミ米の存在について事前に通報があり、坂町駅で待機していた警察官が列車の到着とともに押収に踏み切ったという。ところが、これに反発した搬送関係者らが駅に居合わせた同胞の支援を呼びかけた結果、駅構内に数十人が集まり、押収作業中の警察官に対して暴行を加えたとのこと。

現場では警察官数名が負傷し、応援部隊が駆け付けて鎮圧に当たるまでに数時間を要した。逮捕者の中には在日外国人が多く含まれており、今後は出入国管理法や戦後秩序維持の観点からも厳重な捜査が進められる見通しである。

戦後の食糧難が深刻化する中、鉄道を利用したヤミ米輸送の摘発件数は全国的にも増加しているが、外国人コミュニティとの摩擦が顕在化した今回の事案は、行政と在日住民との関係にも波紋を広げそうだ。

地元住民のひとりは、「ふだんは穏やかな駅でまさかこんな騒動が起きるとは思わなかった。これ以上は怖い」と語り、生活不安の広がりがうかがえる。

— RekisyNews 社会面 【1946年】

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