米国で奇妙な体験談──ヒル夫妻、UFOによる誘拐を主張

【ニューハンプシャー州ポーツマス 9月19日】

米国ニューハンプシャー州在住の**バーニー・ヒル氏(39)と妻のベティ・ヒルさん(41)が本日、地元当局および知人らに対し、“未確認飛行物体(UFO)によって誘拐された”**とする衝撃的な体験を語った。

夫妻の説明によれば、事件が起きたのは16日深夜から17日未明にかけて。カナダ旅行の帰路、州内ホワイトマウンテン周辺を車で走行中に、不審な光を放つ飛行物体を目撃。興味を抱いた夫妻が車を停めたところ、物体は急接近し、彼らの記憶はそこで途切れたという。

ヒル夫妻はその後、約2時間の記憶を失った状態で車に戻り、何事もなかったかのように帰宅。しかし、数日後より悪夢や記憶の断片的な回復、時計の停止、衣類の破損などが発覚し、「何か異常な体験をした」との確信を強め、今回の証言に至った。

医師の紹介で精神分析を受けた結果、催眠療法により“宇宙人による医学的検査を受けた”とする記憶が浮上したという。夫妻はこの証言を詳細に記録し、米空軍にも報告を行ったが、当局は現時点で「確認できる証拠はない」としている。

この“UFO誘拐”に関する主張は、米国では初めて公に語られたケースと見られ、市民の間では関心と懐疑の声が入り混じる状況となっている。ニューハンプシャー州内では、過去にも夜空の光に関する報告は散見されており、今後、科学者やUFO研究団体による検証が待たれる。

ヒル夫妻は「我々は真実を語っている。恐怖はあったが、今は冷静だ」と語っており、引き続き事実解明を求める意向を示している。

— RekisyNews 米州面【1961年】

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