新時代の幕開け──『ニューヨーク・デイリー・タイムズ』が創刊、市民に“冷静で誠実”な報道を約束
【ニューヨーク 9月18日】
本日、米国ニューヨークにて新たな日刊紙『ニューヨーク・デイリー・タイムズ』が創刊された。
創刊号は1セントで販売され、早朝の街角では販売少年の呼び声が響き渡った。
創設者はヘンリー・ジャーヴィス・レイモンドとジョージ・ジョーンズの2名。彼らは、党派的な誇張に満ちた新聞が主流である現状に疑問を投げかけ、「冷静で、事実に基づいた報道」を読者に届けるという理念のもとで本紙を立ち上げた。
社説では、「我々は極端な意見に与しない。真実と理性によって語る新聞となる」と宣言。政治・経済・外交の各記事においても、偏りのない筆致と正確な取材に徹する姿勢がうかがえる。
紙面は4ページ構成。最新の国際電信ニュースに加え、ニューヨーク市内の出来事、船便到着情報、経済指標など、多様な情報が盛り込まれている。
今後の発行体制は日曜を除く毎日。オフィスはローワー・マンハッタンのナッソー・ストリート113番地に置かれ、編集・印刷ともにこの地で行われている。
急成長を続けるこの大都市ニューヨークにおいて、信頼される“常識ある新聞”が定着するかどうか──本紙の今後の歩みが注目される。
— RekisyNews 海外通信部【1851年】
