【ローマ 9月18日】
本日、ローマ元老院は満場一致でティベリウス・カエサルに皇帝の権限を付与し、帝国第2代皇帝としての即位を正式に承認した。先月のアウグストゥス崩御以来、帝国の政治空白を巡って注目が集まっていたが、本日ついにその座が継承された。
ティベリウスは、前皇帝アウグストゥスの継子であり、軍事・行政両面で長年にわたり功績を積み重ねてきた人物。とりわけゲルマニア遠征における指揮と勝利は、市民と軍の双方から高く評価されている。
今朝、カピトリヌスの丘に召集された元老院において、ティベリウスは「重責を恐れ、慎重に臨む」との姿勢を見せつつ、皇帝権限(インペリウム)を受け入れる声明を発表した。元老院議員たちはこれに賛意を表し、ローマ市内では一部市民による歓呼の声も聞かれた。
一方で、市民の中には「前皇帝のような寛容と安定を引き継げるのか」と不安の声も上がっている。特に、前皇帝のカリスマ性と比べられることへの懸念は、今後の政権運営に影を落とす可能性がある。
新皇帝は即位後初の声明で、「アウグストゥスの遺志を尊重し、平和と秩序を守る」と語った。今後の焦点は、帝国各地における属州統治体制の維持と、ゲルマニアとの国境防衛強化にあると見られる。
**ローマ帝国は、神君アウグストゥスの後を継ぐ新たな時代へと歩みを進めた。**その舵取りを任されたティベリウスの手腕が、今まさに試されようとしている。
— RekisyNews ローマ面 【14年】