山本昌、41歳の快挙──史上最年長でノーヒットノーラン達成

【ナゴヤドーム 9月16日】

本日、ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズ対阪神タイガース戦において、中日のベテラン左腕・山本昌投手(41歳1か月)がノーヒットノーランを達成した。日本プロ野球史上では通算73人目史上最年長での快挙となった。

試合は序盤から山本の老獪な投球が光り、緩急と制球で阪神打線を翻弄。終盤も球威が衰えることなく、9回を通じて被安打0、与四球1、奪三振6、球数は133球。最後の打者を三飛に打ち取った瞬間、ナゴヤドームには大きなどよめきと歓声が沸き起こった。

山本は試合後のヒーローインタビューで、「40を過ぎても、まだ成長できると信じて投げてきた。今日はその努力が報われた気がします」と笑顔を見せ、スタンドからは惜しみない拍手が送られた。

プロ入り23年目、通算179勝目にして初のノーヒットノーラン。これまで一度も達成がなかったことから、本人にとっても念願の記録だったという。41歳という年齢での達成は、1996年に41歳0か月で達成した佐藤義則(当時オリックス)をわずかに上回る最年長記録。

落合監督は試合後、「経験と技術の積み重ねが、この記録につながった。若い投手たちにとって最高の手本だ」と賛辞を贈った。

中日はこの試合を1対0で制し、優勝争いに向けて大きな弾みをつけた。山本の投球は、年齢を超えた挑戦の象徴として、今後も語り継がれるだろう。

— RekisyNews スポーツ面 【2006年】

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