ニューサウスウェールズに新名所誕生――ザ・ニュー・エンパイアー・シネマ華々しく開場

【ニューカッスル(NSW) 9月15日】

本日、ニューサウスウェールズ州の港町ニューカッスルにて、最新鋭の映画館「ザ・ニュー・エンパイアー・シネマ」が正式に開場した。豪華な内装と近代的な設備を備えたこの劇場は、州内外からの来場者で早くも賑わいを見せており、オーストラリア映画界の新たな拠点として注目を集めている。

開場初日の夜には紳士淑女らが正装で列をなし、赤絨毯を踏んで館内へと足を運んだ。上映されたのは、海外の短編ニュース映像と共に、国内製作の無声劇映画。ピアノの生演奏とともに繰り広げられる映像美に、観客たちは目を輝かせた。

劇場は二階建ての構造で、広々とした客席に加え、精緻なモールディング装飾、天井のシャンデリアがクラシックな雰囲気を演出。外観もまた威風堂々たる造りで、ニューカッスルの新たなランドマークとしての存在感を早くも放っている。

地元商工会議所の関係者は「この劇場の完成は、芸術と娯楽の振興に大きな一歩となる。港湾都市としての経済力に加え、文化面でも本市が先進的であることを示す象徴だ」と述べた。

市民の一人は、「本物の都市らしさがようやくこの町にもやってきた」と喜びを語り、今後の多彩な上映作品に期待を寄せた。

ザ・ニュー・エンパイアー・シネマの運営者は、今後も国内外の選りすぐりのフィルム作品を積極的に導入し、地域文化の発信地としての役割を果たしていきたいとしている。

— RekisyNews 文化面 【1915年】

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