【東京 9月13日】
明治製菓株式会社は本日、国産の板チョコレート製品「明治ミルクチョコレート」を全国で発売した。 これにより、これまで高級洋菓子店や舶来品に限られていたチョコレートが、一般家庭でも手軽に楽しめる菓子として本格的に市場に登場することになる。
発売された「明治ミルクチョコレート」は、厳選されたカカオとミルクを使用したまろやかな口当たりが特徴で、板状に成形されている。価格も手頃に設定されており、子どもから大人まで幅広い層をターゲットにしている。
明治製菓は、これまでもキャンディーやキャラメルで国内菓子市場を牽引してきたが、今回の新製品は「日常のおやつとしてのチョコレート」を浸透させる大きな試みとなる。
同社広報は、「洋菓子に憧れる多くの日本人に、国産チョコレートの魅力を届けたい。子どもたちが笑顔で食べる姿が見られることを願っている」と語った。
戦後の復興を経て、都市部を中心に西洋風の食文化が広まりつつあるなか、「明治ミルクチョコレート」はその象徴的存在となる可能性がある。 日本のチョコレート文化の夜明けを告げる一枚となるか、今後の展開が注目される。
— RekisyNews 経済面 【1926年】