【東京 3月23日】
政府は本日、能登半島沖の領海内に侵入した国籍不明の不審船2隻に対し、自衛隊法に基づく海上警備行動を発令した。1954年の自衛隊発足以来、初の実戦命令となる。これを受け、海上自衛隊の護衛艦「みょうこう」などが追跡を開始し、逃走を続ける不審船に対して戦後初となる警告射撃を実施した。
不審船は、日本の漁船を装いながらも、時速60km(約33ノット)を超える高速で北上を続けている。海上保安庁の巡視船による停船命令を無視したため、野呂田芳成防衛庁長官は自衛隊による武器使用を容認する異例の決断を下した。海上自衛隊のP-3C対潜哨戒機が警告爆弾を投下したほか、護衛艦は25mm機関砲による主砲射撃を行い、不審船の進路規制を試みている。
今回の事態は、日本の安全保障体制における「平時」と「有事」の境界を揺るがす深刻な事案となっている。不審船の正体は北朝鮮の工作船である疑いが濃厚とされており、自衛隊が警察権を超えて武力行使の可能性を伴う行動に出たことは、今後の防衛政策や法整備に極めて大きな影響を与えることは必至である。現在も追跡は続いており、緊迫した状況が続いている。
— RekisyNews 社会面 【1999年】
