【サンタクララ 3月22日】
米半導体大手インテルは本日、次世代マイクロプロセッサ「ペンティアム(Pentium)」の販売を開始した。これまでの「486」という数字による名称から一転し、ギリシャ語の「5(Penta)」を語源とする新名称を採用。パソコンの処理能力を飛躍的に向上させる新時代の幕開けを告げた。
今回発売されたのは、32ビット構造の60MHzおよび66MHz版。前世代の486プロセッサと比較して2倍以上の性能を誇り、スーパースケーラ技術の導入により1サイクルで2つの命令を同時に実行することが可能となった。これにより、複雑なグラフィック処理やマルチメディアへの対応が格段にスムーズになると期待されている。
価格は、家庭用PC向けとしては極めて高価な設定だが、すでに大手PCメーカー各社が搭載モデルの開発を急いでいる。デジタル情報が爆発的に増加する現代において、この「小さなチップ」がもたらす巨大な演算能力は、ビジネスから家庭生活に至るまで、コンピュータの役割を根本から塗り替えていくことになるだろう。
— RekisyNews 経済面 【1993年】
