【ロンドン 3月22日】
近代サッカーの母国イングランドにおいて本日、世界初のプロサッカーリーグ「フットボールリーグ」が発足した。アストン・ヴィラのディレクター、ウィリアム・マクレガー氏の呼びかけにより、ロンドンのアンダートンズ・ホテルに集まった12のクラブが、定期的な試合開催とリーグ戦の創設に合意した。
これまでサッカーは散発的なカップ戦や親善試合が中心であったが、固定されたメンバーによるリーグ戦の導入は、スポーツの娯楽性と興奮を飛躍的に高める画期的な試みである。プレストン・ノースエンドやブラックバーン・ローヴァーズなど、北中部の強豪クラブが名を連ねており、9月から始まる最初のシーズンに向けて準備を進める。
「毎週、決まった相手と覇を競う」というこの仕組みは、ファンの熱狂を生み、スポーツを巨大なビジネスへと変貌させる端緒となるだろう。本日、霧のロンドンで産声を上げたこの小さなリーグが、やがて世界中を熱狂させる「サッカー帝国」の礎となることを、当時の誰もが確信している。
— RekisyNews スポーツ面 【1888年】
