【モスクワ 3月22日】
ロシアの宇宙飛行士ワレリー・ポリャコフ氏(52)が本日、宇宙ステーション「ミール」での任務を終え、カザフスタンの草原に無事帰還した。ポリャコフ氏の滞在期間は、437日と18時間に及び、人類の宇宙滞在最長記録を大幅に塗り替える歴史的な偉業を成し遂げた。
医師でもあるポリャコフ氏は、自らの体を実験台として、長期の無重力状態が人体に及ぼす影響を克明に記録し続けた。1年以上にわたる宇宙生活を終えてカプセルから出た際、彼は自らの足で歩く意志を見せ、火星への有人探査が可能であることを身をもって証明した。
この驚異的な記録は、単なる忍耐の証明ではない。将来の惑星間航行において、人間が精神的・肉体的にどこまで耐えうるのかという極限のデータを人類にもたらした。星の海で過ごした400日余りの日々は、人類が地球という揺りかごを離れ、さらに遠い宇宙へと進出するための確かな礎となった。
— RekisyNews 社会面 【1995年】
