ダッハウ強制収容所、運用開始 ―― ナチス・ドイツ初の「再教育」施設、ナチズムの闇が形を成す

【ミュンヘン 3月22日】

ヒトラー政権誕生からわずか2ヶ月。バイエルン州警察長官ハインリヒ・ヒムラーは本日、ミュンヘン近郊にダッハウ強制収容所運用を開始したと発表した。これはナチス・ドイツにとって史上初国家規模の強制収容所であり、主に共産主義者や社会民主主義者ら「国家の敵」を収容し、再教育を施すための施設とされる。

収容所は、廃止された火薬工場の跡地を利用して建設された。ヒムラーは「これは公共の秩序を維持するための措置である」と強調しているが、司法手続きを経ずに政治的反対者を拘束し、強制労働を強いるこのシステムの確立は、ドイツが法治国家から独裁国家へと完全変貌したことを象徴している。

本日、最初の囚人約200人が到着。周囲には高電圧の鉄条網と監視塔がそびえ、外部との接触は完全に断たれている。この「ダッハウのモデル」は、今後ドイツ全土に建設される収容所の雛形になると見られており、組織的な人権抑圧の歯車が、冷酷な音を立てて回り始めた。

— RekisyNews 社会面 【1933年】

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