大本営、硫黄島守備隊の「玉砕」を発表 ―― 栗林中将以下、凄惨を極めた36日間の激闘終結

【ベルリン 3月21日】

大本営は本日午後、小笠原諸島の要衝・硫黄島において、守備隊が「玉砕(全員戦死)」したと発表した。2月16日の米軍による艦砲射撃開始から約1ヶ月、栗林忠道陸軍中将率いる約2万人の守備隊は、圧倒的な物量を誇る米軍に対し、地下壕を駆使した執拗な持久戦を展開。米軍に予想を遥かに上回る損害を与えたが、ついに力尽きた。

硫黄島は、米軍のB29爆撃機が日本本土を攻撃する際の不時着拠点として、また護衛機の基地として狙われた地である。守備隊は「一車、一挺、一人に至るまで戦い抜く」との覚悟で、水も食料も乏しい火山島で文字通り地獄のような戦闘を続けた。米軍の死傷者数が日本軍を上回るという異例の事態は、栗林中将の卓越した戦術の証明でもある。

大本営の発表は「精鋭なる守備隊は、最後の一兵まで勇戦し、武士道の精華を発揮した」と称賛しているが、本土防衛の最終ラインが突破された事実は重い。硫黄島の陥落により、本土空襲はさらに激化することが不可避となった。散っていった2万の命の代償として得られた時間は、皮肉にも日本がさらなる破壊と終焉へと突き進むための「猶予」となった。

— RekisyNews 社会面 【1945年】

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