国民党の宋教仁、上海で凶弾に倒れる ―― 袁世凱の暗殺疑惑、中国議会政治に暗雲

【上海 3月20日】

新生・中華民国の政治を牽引する国民党の若きリーダー、宋教仁(30)が本日午後10時頃、上海停車場で刺客により銃撃された。宋氏は近日中に北京へ向かい、国会での勝利を背景に内閣を組織する予定であった。瀕死の重傷を負った宋氏は病院へ搬送されたが、事態は極めて予断を許さない状況にある。

宋氏は、独裁的傾向を強める臨時大総統・袁世凱に対し、議会を中心とした責任内閣制を強く主張しており、国民党の選挙圧勝によって次期首相の最有力候補と目されていた。そのため、今回の犯行は宋氏の台頭を恐れた袁世凱側が放った刺客による「暗殺」であるとの見方が急速に広がっている。

若きカリスマの受難は、辛亥革命後の中国が目指していた民主的な議会政治の夢を根底から揺るがしている。上海の街には緊張が走り、国民党員たちの間には激しい憤りと袁政権への不信感が渦巻いている。この銃声は、中国が真の民主国家へと歩むのか、それとも再び武力による独裁の時代へと逆戻りするのかを分かつ、悲劇的な前奏曲となるかもしれない。

— RekisyNews 社会面 【1913年】

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