東京の顔「はとバス」発車 ―― 日本初の定期観光バス運行開始

【東京 3月19日】

戦後の復興が進む東京で本日、日本初の本格的な定期観光バス「はとバス」の運行が開始された。新日本観光株式会社(現・はとバス)によるこの事業は、黄色の鮮やかな車体が特徴で、連合国軍による占領下の東京を巡る新しいレジャーとして大きな注目を浴びている。

第1号のバスは本日午前、上野公園を出発。「皇居」「銀座」「浅草」といった名所を巡るコースを走り抜け、乗客たちは車窓から見える復興途上の街並みに熱い視線を送った。バスには研修を受けたバスガイドも同乗し、明るい笑顔と丁寧な解説で観光客をもてなしている。

戦災の傷跡がまだ生々しく残る東京において、観光バスが走り始めたことは、日本人の心にようやく余裕が戻ってきた証でもある。都民は「これで東京もようやく明るくなる」と、通りを走る黄色いバスに手を振って歓迎している。

「はとバス」の誕生は、単なる移動手段の提供に留まらず、観光立国を目指す日本の日本初の試みとして、今後ますます重要な役割を果たすことになるだろう。東京の街を走る黄色の車体は、未来への希望を乗せて、今日から新たな歴史を刻み始めた。

— RekisyNews 社会面 【1949年】

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