ヒトラーとムッソリーニ、ブレンナー峠で密談 ―― 英仏に対抗、枢軸の結束を再確認

【ブレンナー 3月18日】

ドイツ総統アドルフ・ヒトラーとイタリア首相ベニト・ムッソリーニは本日、アルプスを越える要衝、ブレンナー峠の車中で約2時間にわたり会談した。両首脳は、先行するドイツ軍の圧倒的な軍事力を背景に、今後フランス・イギリスに対して共同歩調をとることを正式に確認。これにより、欧州全域を巻き込む第二次世界大戦の火は、地中海方面へも拡大する公算が極めて大きくなった。

会談でヒトラーは、昨年のポーランド侵攻に続く西欧への大規模な攻勢計画を示唆し、イタリアの参戦を強く促した。これに対し、軍備の遅れを懸念して慎重な姿勢を見せていたムッソリーニも、ドイツの優位性を認め、適切な時期における参戦を約束した模様だ。車外には雪が舞う厳しい天候であったが、車内から姿を現した両指導者は固い握手を交わし、枢軸(アクシス)の鋼鉄の結束を内外に誇示した。

英仏両国は、この会談を「欧州の平和を破壊する密約」として厳しく批判している。特に地中海を生命線とするイギリスにとっては、イタリアの参戦は死活的な脅威となる。一方、ナチス・ドイツにとっては、南方の安全を確保し、資源豊富なアフリカ・中東方面への足がかりを得る大きな成果となった。

独伊の協調が盤石なものとなったことで、停滞していた戦況は一気に激動の季節を迎えようとしている。軍靴の響きはアルプスを越え、パリやロンドンの市民に拭い去れぬ恐怖を与えている。世界を破滅へと導く両雄の決断は、人類の歴史に深い暗影を落とすことになろう。

— RekisyNews 社会面 【1940年】

アイキャッチ画像 Bundesarchiv, Bild 183-R98388 / CC-BY-SA 3.0, CC BY-SA 3.0 de, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=5368819による

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