小牧空港で全日空機と自衛隊機が衝突 ── 滑走路上で惨事、3名死亡

【名古屋 3月16日】

本日午後、名古屋市の小牧空港(名古屋空港)において、離陸しようとした民間旅客機と、着陸直後の自衛隊戦闘機が激突する衝撃的な事故が発生した。春の穏やかな空の下で起きたこの激突により、旅客機の機体は大破し、多数の死傷者を出す惨事となっている。

事故が発生したのは午後7時過ぎ。東京・羽田行きの全日空302便(ダグラス DC-3型機)が滑走路を北から南へ向かって離陸滑走を開始した直後、同じ滑走路に南側から着陸した航空自衛隊第3航空団所属のF-86F戦闘機が、前方の先行機を回避しようと進路を変えた際に全日空機と正面から衝突した。戦闘機は全日空機の胴体中央部を切り裂くように激突し、その衝撃で旅客機は火を噴きながら大破した。

この事故で、全日空機の乗客2名とスチュワーデス1名の計3名が尊い命を落とし、乗員・乗客あわせて多数が重軽傷を負った。自衛隊機のパイロットは緊急脱出し無事だったが、炎上する機体から逃げ惑う乗客たちの姿に、空港周辺は一時騒然となった。

現場となった小牧空港は、民間航空機と自衛隊機が同一の滑走路を使用する「官民共用」の形態をとっている。関係者の間では、管制官の誘導に不備がなかったか、あるいは共用空港における安全管理体制が十分であったのかを疑問視する声が急速に高まっている。空の安全を根底から揺るがす今回の悲劇は、航空行政に対して深刻な反省を迫るものとなった。

— RekisyNews 社会面 【1960年】

アイキャッチ画像 Clint Groves – https://www.airlinefan.com/airline-photos/All-Nippon-Airways—ANA/Douglas/DC-3/N493/4411397/, GFDL 1.2, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=88958418による

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