【ギルフォード郡庁舎 3月15日】
本日、ノースカロライナ州ギルフォード郡庁舎付近の泥濘(ぬかるみ)と深い森において、大陸軍とイギリス軍による凄惨な激戦が繰り広げられた。チャールズ・コーンウォリス卿率いるイギリス軍精鋭部隊は、数で圧倒するナサニエル・グリーン将軍の大陸軍を戦場から退却させることに成功し、「戦術的な勝利」を収めた。しかし、その代償はあまりにも大きく、イギリス軍の南部制圧計画は根本から揺らいでいる。
グリーン将軍は、かつてのカウペンズの戦いの戦術を応用し、民兵を第一線に、大陸軍正規兵を後方に配置する「三段構えの防衛線」を構築。イギリス軍は執拗な銃剣突撃でこれらを突破したが、森の中での戦闘は混迷を極めた。特に最終局面では、混戦の中にイギリス軍自らが散弾を撃ち込むという非情な決断を下すほど、追い詰められた場面もあった。
夕刻、グリーン将軍は部隊を整然と退却させた。イギリス軍は戦場を確保したものの、戦死傷者は500名以上に達し、元々少なかった遠征軍の4分の1以上を失ったことになる。ロンドンの議会では早くも「このような勝利をもう一度繰り返せば、イギリス軍は全滅するだろう」との皮肉が漏れているという。
補給を断たれ、疲弊したコーンウォリス卿の部隊は、さらなる戦闘を継続する力を失いつつあり、近いうちに海岸線(ウィルミントン)への撤退を余儀なくされる見通しだ。一方、敗北したはずのグリーン将軍は「我々は戦い、打たれ、そしてまた立ち上がる」と宣言。南部におけるアメリカ独立の灯は、この「敗北」によってかつてないほど明るく燃え上がっている。
— RekisyNews 国際面 【1781年】
